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Lesson-succulent plants
多肉植物をたくさん増やしたい
ー葉挿し編ー
2022.06.02
多肉植物の魅力に取り憑かれたならば、
大きく育てるのか、たくさん増やしたいのか、
どちらかに分かれる気がします。
大きく育てる場合は、植え替え以外はただ待つだけなのですが、
たくさん増やしたい場合は、少しだけ手をかけてあげる必要があります。
そして、少しの手間で簡単に増やす事ができます。
今回はそのやり方をお教えします。
主な増やし方はこちらの4つ
①葉挿し(はざし)
②挿し木(さしき)
③胴切り (どうぎり)
④株分け (かぶわけ)
品種により、どれかの方法で増やしていきます。
まずは、①葉挿しのお話です。
葉挿しとは?
多肉植物は葉に水分や養分を蓄える事が出来るため、
それらを使って一つの葉から芽や根を出し、
新しい多肉植物を作り出していく事が出来ます。
その為、鉢の中で知らぬ間に勝手に増えている!なんて事がよくあります。
多肉植物の生命力に驚かさる瞬間ですね。
葉挿しに適した時期は?
葉挿しは、根が出てきやすい時期がおすすめです。
その時期とは、成長期である春と秋。
夏も、水やりを頻繁にして風通しの良い場所に置く事ができれば大丈夫。
冬は、寒いと根が出にくくなるので芽が出るまでは室内で育てるか、春まで待ってから始めるのが良いと思います。
用意するもの
①容器
鉢やプランターのほか、お豆腐などのプラスチックの空き容器でも良いです。
②お好きな土
なるべく細い土が入っているのが良いです。
「多肉植物用の土」や、「さし目・種まきの土」、花と野菜の培養土+鹿沼土細粒など
③殺虫剤
オルトランDXやアルバリンなどの粒剤。カイガラムシやアブラムシなどの害虫予防に効果があります。多肉植物を可愛く育てるためには、必須アイテムです。
④増やしたい多肉植物、または取れてしまった多肉植物の葉
水やりした後、3日ほど経った苗が適しています。
そして、ハリがあって生き生きしている葉は特に出やすいです。
尚、葉挿しでは増えにくい品種や、葉が茎から取りにくい品種があります。
それらは葉挿しではなく、別の方法で増やしてみましょう。
【葉挿しに向かない品種の例】
・エケベリア属:ブルーバード・アガボイデス系・カンテ、七福神などの薄葉系など
・アエオニウム属全般
・コチレドン属全般
・カランコエ属の薄葉系
・クラッスラ属の一部
・セダム属の薄葉系・万年草・細かい葉
・セネシオ属全般
・◯◯ネックレスとつくもの (ex.グリーンネックレス)
①〜④が用意できたら早速始めてみましょう!
手順1
○容器に土を入れる
鉢やプラスチック容器に土を入れます。
底穴が空いていたら、ネットを入れましょう。鉢底ネットは、専用のものはもちろん、排水溝ネットや新聞紙を小さく切って入れても良いですよ。ご自宅にあるものをお使いください!
土は、なるべく細かい土が入っているブレンド土を選んでください。多肉植物専用の土で、時々粒が大きいものや軽石ばかりがブレンドされているものもありますが、新しい根がキャッチしやすい用に、細かい土も混ぜてあげましょう。
ピートモスは細かい土の代表です。
ポイント!
早く大きくさせたい場合は、培養土(緩効性肥料入り)を少しブレンドすると良いですよ。
その場合、ある程度の大きさに育ってから無肥料の土で植え替えすれば、秋冬の紅葉もちゃんと楽しむことができます。
手順2
○葉を取る
増やしたい多肉植物の葉をはずしていきます。
葉をしっかりつまみ、横にスライドさせる様にするか、斜め下に向かって引っ張りながら優しくはずしましょう。
茎から綺麗に取れた葉には、その先端に成長点と呼ばれるものが付いてきて、そこから芽や根が出てきます。
葉の途中で切れてしまって成長点が付いていない葉からは、残念ながら出てきません。
手順3
○葉を土に挿す
葉の成長点の部分から芽と根が出てきますので、
その部分を乾燥させないように、土に優しく挿します。
深く挿しすぎると、芽が地上に出て来れなくなるので注意します。
ポイント!
葉を縦向きに挿すと、土の中から地上に出てくる間が茎となり、その先から葉が展開します。子株の成長後、茎の部分からカットすると、また子株が出てきます。
葉を横方向に挿すと、芽が出てきた事がすぐに分かるので管理しやすいです。
自分の好きな方で挿してみましょう。
手順4
○明るい日陰で育てましょう。
葉挿しに直射日光は要注意です。
根のない葉は、直射日光下ではすぐに枯れてしまいます。
芽が出始めてから、徐々に日光に当てるようにしましょう。
手順5
○水をあげる
葉挿しをしたらすぐ水やりしましょう。
葉挿しの水やりは、少量・頻回です!
水分を求めて根が出てくるので、湿度を感じられる程度の少量の水を頻回あげます。
根がないので、土の表面が濡れる程度で良いです。乾いたのを確認したら、またあげます。
根が出るまではその繰り返しです。
水やりの度に葉が土から抜けてしまう事がありますが、その都度土の中に優しく戻してあげましょう。
春や秋は根が出やすい時期なので、2週間ほどで根が出てきます。葉を少し触って土にくっついているような感覚になったら、根が出てきた証拠です。
そうすると、根から水が吸えるようになるので、水やりの量を少しだけ増やします。
根が出たばかりの葉挿し苗や小さな子株は、まだまだ水分を溜め込む量が少ないので、少量・頻回を続けましょう。
大きくなったら
苗の大きさが2・3cmくらいになったら鉢上げが可能になります。
鉢上げとは、苗を一つずつ鉢に植えて育てる事です。
このメリットは、根の張るスペースが広くなり、成長スピードが更に増していくところです。
こうして大体半年〜1年程度で一人前の苗に育ってくれま
脱落していく葉・・・
残念なことに、全ての葉がうまく育つとは限りません。
生き物全般に言えることですが、淘汰される命もあります・・・
品種によって100%成功するのもあるのですが、
50%育つもの、30%育つもの、そして0%なんていうのもあるくらいです。
なるべく全員大きくなぁれ!と思うのであれば、おすすめ品種を葉挿ししてみましょう。
そのおすすめはこちら。
最強のグラプトペタルム属です。薄氷・ブロンズ姫・姫秀麗など。
エケベリア属だと、桃太郎やチワワエンシス、マッコス、など。
他にも色々ありますが、可愛い苗はとりあえず葉挿ししてみると良いと思います。
小さな子株は本当に可愛くていつまでも眺めていられるほど!
ぜひ楽しみながら葉挿しに挑戦してみましょう!!
⇧おすすめの桃太郎
今回登場した葉挿しは桃太郎です。爪が赤くて可愛いのに、葉挿し成功率がとても高いのでおすすめです!